長浜鉄道スクエアレポート(2003.10.19)
このページ(記事)は本館の「鉄道趣味の部屋」のHTMLページを移植したものです。日付、文章等は作成当時のもののままとなっていますのでご了承ください。なお情報などは作成当時と異なっている場合がありますので閲覧参考程度にご覧ください(記事に基づく行動判断につきましては、当方は一切責任を持ちませんのでご了承ください。(2025-5月移植)
2003年10月19日。
言いようのないすんばらしいい(笑)秋晴れのもと、長浜まで鉄道記念館の見物に行って来ました。
場所は長浜駅の西側、一つ目の踏み切りのそばに有ります。となりが市営の駐車場になっていて、電車でも車でもアクセスは楽々といったところでしょうか(車は1時間平日150円、休日は同200円。電車の場合は跨線橋をわたって駅から5分程度ですか(^^;)。
施設は「長浜鉄道スクエア」として3つの施設が一体となっています。正面入り口にあたる旧長浜駅舎が入場券売り場になっています。
旧長浜駅舎は鉄道記念物に指定されている由緒ある建物。日本で現存する最古の木造駅舎なのだそうです。中に入ると待合室、切符売り場などが当時のままに復元展示されています。
長浜が実は東海道線全通の前、汽船連絡の接続駅だったことなど、長浜が鉄道の歴史に非常に深くかかわっていることを見て取ることができます。
(建物正面。年末年始以外、9-17時で開館しているそうです。大人300円。)
(1958年に鉄道記念物に指定された、由緒正しき貴重な歴史の証人なのです・・)
(隣に今年日本ナショナルトラストが鉄道記念館を建設し、施設が充実。)
(こちらも鉄道記念物の英国生まれのポイント。(旧長浜駅29号ポイント))
駅舎の中は1Fのみ公開。入って左手に行くと、1/2等の待合室(音声解説付き)、休憩室、倉庫係室、駅長室などがあり、当時の資料などとが見学出来るようになっています。長浜駅は敦賀までの鉄道が開通と同時に開業。大津までの鉄道連絡船(東海道線の全通まで存続)の接続駅として作られた駅だそうです。駅舎そのものは20年間使われ、その役目を終えましたが、貴重な明治の歴史遺産として鉄道記念物に指定(1958年)、現在でも大切に保存され、公開されています・・・・。
(入り口の向かいに再現された出札の光景。貸衣装もあり記念撮影もできたりします。)
(実は琵琶湖には日本で最初の「鉄道連絡船」が7年余りにわたって就航していたのでした)
(駅長室の中の光景。額縁の中は初代駅長さんです・・・・。)
(アンティークな時計。時代を感じさせます。これも駅長室の中の物です。)
奥に行くと今年整備された「長浜鉄道文化館」「北陸線電化記念館」の二つの建物があります。前者には敦賀機関区に保存されていて、きれいに化粧直しをされたED70 1号機と、市内の公園に保存されていたD51793号機が屋内展示。後者は北陸本線の交流電化の資料保存などをしています。
北陸本線電化~は、交流電化の歴史や経緯など、また北陸本線の電化の経緯などなどを紹介しています。模型や記念切手などの展示も豊富で、1線区の貴重な記録をまんべんなく集めています。
(余談ですが、展示はない物の鉄道ファンならダレもが知っている「北陸トンネル開通間違いだらけ記念切手」の記事も展示されています(^^;)
またビデオ上映、プラレールのセットなどもあり、子供を連れて行ってもある程度は退屈は・・しないでしょう(笑)(うちの子供はずーーっとプラレールで遊んでいました・・・・・)
(建物は日本ナショナルトラストが宝くじ協会の援助を受けて建設した物だそうです。)
(中には模型もズラリと展示されています・・。ヘッドマークもいろいろ(^^))
(模型の反対側には記念切手、記念切符等の由緒ある資料が展示されています。)
(お子様向けにはもちろんこれ・・・・(^^;)
長浜~は、機関車を2両展示している大掛かりな建物ですが、woody調のなかなか暖かみを演出している建物です。なかなか考えているな、と思ったのは、機関車の先頭には十分な採光が考えられていることで、行った日も西日がほどほど入って屋内の重苦しさをあまり感じませんでした。ただ残念なのは奥行きが足らないことで、35のカメラでは28mmはデフォ、欲を言うなら24mmはほしい、といったところでしょうか。デジカメなら面切りに終わってしまうかも・・・・(笑)
機関車のの状態は当然のことながら最高です(笑)動輪の側面なんかもきれいに磨き出されていますし、あとは運転席に登らせてくれれば・・・・といったところでしょうか。
この建物からは2Fの外に出ることができます。とはいっても北陸線が見られる程度ですが・・・・(笑)
(線路側にあるのが鉄道文化館です。)
(ED70 1は同型で唯一現存する貴重なトップナンバー。その横はD51793号機。)
(キャブには上れないのです・・・。残念。せめて同じアイレベルで見させて欲しい・・)
北陸本線のこの区間はご存じの通り、「SL北びわこ号」がほぼ定期的に運行されています。長浜観光とこの資料館、SLでワンセット、という組み合わせがいいでしょう(たぶん)。
※移植時の館長脚注:SL北びわこ号は2020年を以って運行が終了しています。
そのほか、下の写真にもあるとおり、伊藤博文・黒田清隆などに由緒のあるものが屋外展示されていたりと、資料価値的には(個人的には)非常に点数の高い物か集められていると感じました。これだけの物を収集、維持管理しているという姿勢には頭か下がる思いがしたのでありました・・。
(敦賀機関区で保存されていたED70。もう朽ち果てることはないでしょう(笑))
(D51793もキレイにお色直し。動輪なんかぴかぴか。子供に見せるには最適です(^^))
(北陸線旧矢永瀬トンネルの伊藤博文の題字。貴重品です。解説は現地でどうぞ(^^))
(こちらは黒田清隆の旧北陸線葉原トンネルの題字。貴重品は他にもいろいろありました。)
以上、長浜鉄道スクエア のレポートでした。
トップページ | 四日市スポーツランドのモニ226レポート(旧近鉄北勢線/内部・八王子線)(2003.11.23取材) »
「鉄道趣味の部屋」カテゴリの記事
- 尾久客車区・ふれあい鉄道フェスティバルレポート (2003.12.14)(2003.12.14)
最近のコメント